不定積分
を求めるときに,被積分関数 f(x) の原始関数が四則の演算により積分公式(1)から(12)の形に直せないことがよくあります.そんなとき, f(x) dx の x をある t の関数
に置き換えることにより, f(x) dx を
という,公式(1)から(12)を用いることにより積分できる形に変形することを 置換積分法(integration by substitution) といいます.
証明
とすると,
である.そこで
とおき,
を考えると,
となるので,
となります.
この定理により,
を求めるのに,
とその微分
とをもとの式に形式的に代入し,
としてこれを計算すればよいことがわかります.
解
このままの形では,公式(1)から(12)のどれも使えないことがわかります.そこで
とおきます.すると dt = (2x + 1)dx となるので,これを用いて元の不定積分を書き直すと
となります.右辺をよく見てください.これは定理3.2(2)の形でダミー変数 t が用いられています.よって
となります.
この例題に用いたテクニックを一般化すると次の公式を得ます.
この公式を用いると
となります.これを定理3.2(6)と比較すると,
より同じものだとわかります.このように定理3.2の(6)から(12)までの公式は,置換積分を用いることにより定理3.2(2),(4),(5)からすべて求めることができることを次の何節かで学びます.
解 t = x+1 とおくと, dt = dx.また x = t - 1 より,
解
とおくと, dt = 2x dx となるので,
[H]